空海を高野山へ案内したのは犬?白黒二匹と狩場明神の開創伝承

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空海が高野山へ向かう話に、犬が出てくる。しかも、白と黒の二匹。

山を開いたお坊さんの名前だけを覚えていたら、ここはちょっと意外じゃない? その犬は、誰が連れてきたんだろう。

金剛峯寺が紹介する高野山開創の伝承では、白黒の犬を連れた狩人が空海と出会い、犬に道を案内させます。狩人は「狩場明神(かりばみょうじん)」という神だったと語られています。

今回は、この出会いから、壇上伽藍に神様をまつる場所があることまで、つなげて読んでみよう。

目次

犬に導かれ、山の神に迎えられる話

お寺の公式サイトにある「高野山御開創①〜③」は、修行の道場に適した場所を求める空海の姿を描いています。「開創」は、お寺や道場を新しく開くことです。

その道中、大和国の宇智郡、今の奈良県五條付近で、白黒二匹の犬を連れた狩人に出会う。狩人の案内で犬についていくと、次に丹生明神(にゅうみょうじん)が空海を迎え、土地を差し出す、と話が続きます。

犬に道を教わるだけで終わらず、その土地の神様との出会いへ進むんだね。

そして空海は、丹生明神と狩場明神を、山の地主の神としてまつったと伝えられます。ここを読むと、高野山のお寺に神様のお社がある理由も、話の中でつながってきます。

これは金剛峯寺が伝える開創の物語です。白黒の犬や神様との出会いを、当時の出来事として実証できたという話とは分けて味わいたいところ。

金剛峯寺の「弘法大師の誕生と歴史」で、出会いの順番を追えます。

さらに、空海の生涯のどの時期に高野山の開創が位置するのかを読みたいなら、加藤精一さんの『空海入門』も候補になります。KADOKAWAの公開目次には、第一章「空海の生涯」の中に「高野山の開創」があります。

物語を入口にして、次は生涯の流れへ。そういう読み方をしたい人に合う選び方です。

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お参りの前に「御社」の読み方を知っておこう

神様をまつる場所は、壇上伽藍の「御社」。ここでは「みやしろ」と読みます。壇上伽藍は、高野山の堂や塔が集まる、信仰の中心の一つです。

金剛峯寺の見どころ案内では、御社の社殿は三つ。一宮に丹生明神、二宮に高野明神、三宮には十二王子・百二十伴神がまつられると説明しています。

さっきの狩場明神は、丹生都比売神社の祭神紹介でも「高野明神」という別名が示されています。物語で読んだ名前が、参拝先の案内と結びつきます。

場所を調べるときには、金剛峯寺公式の見どころ案内の「御社(みやしろ)」を探してみてね。いろいろな堂塔が並ぶページなので、先に名前が分かっているとたどりやすいです。

白と黒の二匹から始まって、山を守る神様へ。お参りの前にこのつながりを一つ知っておくと、御社の案内板の名前も、もう少し身近に読めそうだね。

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この記事を書いた人

空海の生涯や思想、ゆかりの地について、気になったことを一つずつ調べています。

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